毒素感傷文

院生生活とか、読書の感想とかその他とか

2019-01-01から1年間の記事一覧

任意団体Nursing academia における性暴力被害についての個人的見解

ここ数日で、ある任意団体での性暴力があったことが明らかになりました。 自分はこれまでこの事態を静観してきましたが、高等教育機関に身を置こうとしながらこの問題についてこれ以上沈黙をすることは難しいと感じ、記事を書くことにしました。 看護・保健…

放送大学大学院の受験について:プロセスと結果

放送大学大学院・文化科学研究科文化科学専攻(生活健康科学プログラム)に合格しました。 ただ大学院に入るだけであればブログを書く必要はなかったのですが、放送大はあんまり情報がありません。研究室訪問もできないので、事前情報を得られる機会もなく、…

今年できたことできなかったこと来年の抱負

年末までにやるべきことの結果が大体出揃ったので、自分へのメモ(と圧力)も含めて記事を書きます。 できたこと 1.院試 放送大学の大学院に行くことになりました。 受験することを決めたのは昨年度で、前の職場を退職するときに多忙から解放されることが…

100冊読破6周目(31-40)

1.よくわかる組織論(田尾雅夫) よくわかる組織論 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ) 作者: 田尾雅夫 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房 発売日: 2010/05/01 メディア: 単行本 クリック: 5回 この商品を含むブログ (2件) を見る 組織「行動」ではな…

パート主婦半年経過の疲れた記

苦しいことについてあえて書こうと思った。 何より自分のためにだが、自分が苦しみ抜くことで誰かの支えとなればこれに勝る幸いはない。 以前に、こんな記事を書いた。 streptococcus.hatenablog.com ここからさらに3か月が経って、自分の状況ではなく、抱…

2018年映画あれこれ

1.シューマンズ・バー・ブック 伝説のバーマンが原点を探す旅に/映画『シューマンズ バー ブック』予告編 撮り方がめちゃきれいです。 予告の通り、著名なバーテンダーであり各国にバーをもつオーナーでもあるシューマン氏のドキュメンタリー。…

2019年映画あれこれ

1.蹴る 『蹴る』予告編| KICK - Trailer HD 予想よりずっと興味深かった映画です。 医療従事者であればこの映画に描かれていることがどれほど難しいことかよくわかると思います、ぜひ観てほしいと思いました。 神経疾患は進行性のものも多く、そういった場…

100冊読破6周目(21-30)

1.コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか(旦部幸博) コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス) 作者: 旦部幸博 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/02/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (22件) を見る ず…

2019年度前期授業評・結果と院試準備

授業評と結果 今期の目玉は情報系科目が多かったことです。前年度中に登録しましたので、まだ前職に在職するつもりだったのもあり、ゆとりのある科目編成にできませんでした。 情報コースー計算科学関連科目 計算の科学と手引き('19)ーB エキスパートプラ…

100冊読破 6周目(11-20)

1.そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学(ブレイディみかこ 松尾匡 北田暁大) そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学 作者: ブレイディみかこ,松尾匡,北田暁大 出版社/メーカー: 亜紀書房 発売日: 2018/04/25 メディ…

食い逃げ

じっとテーブルを見ていた。 アイスコーヒーの中の氷が、まだ僅かな茶色に浸かっている。 視界の端には伝票がある。 書かれているのは620円と540円。これはマンデリンとカフェ・モカの対価で、僕たちがここにいた時間は30分と少し。 それから540円分の小銭と…

距離感について

深夜なので記事を書こうと思う。 私にとって距離感とはなにか 自分は人との距離が遠い。 20歳になる前からSNSやMMORPGをしていて人と心の距離が遠いことに慣れていたのもあるかもしれない。そういえば個人のウェブサイトも(流行りで面白そうだったので)や…

パート主婦3か月経過のちょっとした記

激務から解放されて完全に虚無になった人の記録。 空っぽになったようでまったく空っぽになってくれなかった 私は適応が遅い。 あんなに大変だった病棟勤務が終わって、突然放り出された。いや、突然すべてを辞めてしまうと完全に呆けてしまうことが予想され…

感傷的散文

真夜中なので感傷的になろうと思ったら夜が明けた。 長い長い夜が明けるように、この10年くらい、毎年わずかずつ体調がよくなってきた。 そうと書くくらい、自分と不調はいつも仲良しだった。 今は激しい精神の不調は鳴りを潜め、睡眠と食事とたまに募る苦し…

結婚して半年の記

まだ籍を入れてからは半年に至らないが、同居からは1年近く経過しているので、良しとしよう。 自分は人に生活を合わせるのが苦手だ。 いきなり負の側面から書いてしまうことに若干の抵抗はある。結婚生活は総じて幸福だが、自分自身の特性から逃れることはで…

向いていない(と思う)仕事をすること -ある看護師の一例

壮大な自己満足にお付き合いいただきたい。 私は看護師である。 先日、4年間務めた病院を退職した。体力的な限界も精神的な限界も、仕事の楽しさも苦しさも感じながら。家庭の事情があり、遠からず今の職場を辞する時期がくることは明白だったので、あとは自…

結婚関連予定調整について

http://streptococcus.hatenablog.com/entry/2018/12/17/163610 前回記事では費用のみでいっぱいになってしまったので、今回は1年間の予定調整で大変だった部分を抜き出して書きます。 自分と伴侶はほとんど予定が合わない生活をしており、帰宅しても顔を合…

100冊読破 6周目(1-10)

1.メタ倫理学入門: 道徳のそもそもを考える(佐藤岳詩) メタ倫理学入門: 道徳のそもそもを考える 作者: 佐藤岳詩 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2017/08/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 出たときからずっと読みたいなとは思っ…

放送大学に興味をお持ちの方へ、社会人編入・全科卒業生からのまとめ

無事卒業できたので、珍しく情報提供メインのブログ記事を打ちます。 自分がやってみての所感も書きますが、一般的に入学を考慮する社会人の方が気になる点を入念に記載する方針です。 そして一番最初にお伝えしておくべきことは、何においても「公式がいち…

500冊読了記/100冊の中からオススメ10選(401-500の中から)

1.この宇宙の片隅に(ショーン・キャロル) この宇宙の片隅に ―宇宙の始まりから生命の意味を考える50章― 作者: ショーン・キャロル,松浦俊輔 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2017/11/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を…

100冊読破 5周目(91-100)

1.弁証法はどういう科学か(三浦つとむ) 弁証法はどういう科学か (講談社現代新書) 作者: 三浦つとむ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1968/09/16 メディア: 新書 購入: 5人 クリック: 76回 この商品を含むブログ (21件) を見る どちらかというと「科学に…

放送大学2018年度後期授業評と卒業の記

今回も受けた科目は9科目でした。 面接授業は残念ながら日程が合わず、今回は受講なしです。 2018年度後期授業評 生活と福祉コースー社会福祉関連科目 放送大学入学の理由として看護学の学位取得も視野に入れていたので、今期はそれに向けて授業を多めに取…

終わりの始まり

社会人(あえてこの言葉を使う)生活になってから、年度ごとに記事を書いてきた。でも、何故だか先が見えなくなってしまったのと、やる気がないのと、高校卒業から10年の区切りなのとで(それ自体にも意味はないが)、今回は違う記事を書こうと思った。 10年…