毒素感傷文

院生生活とか、読書の感想とかその他とか

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

散逸する思考の書き留め

SNSでは大概人の思考を借りる。正確には人から思考の題材を借りて自分でこねこねするんだけど、このこねこねだけをしたいときはいつも題材を借りてくる。 けどたまに思索していると自分から題材が出てくることがあって、そういうときは仕方なく自分だけの…

社会人生活記 -いちねんめ編

社会人になってもうすぐ1年経つので、記録しておこうかなと思う。 社会人1年目というカテゴリにおいて 正直、1年もつと思わなかった。どうせつらくなって退職というか休職に追い込まれるのではないかと思っていた。事実、同期は休職のうえ年度末で退職と…

春を患うキャベツの讃歌

春はひとつの病いである。 花が咲き、空気はぬるみ、春霞、命はひらき全てのひとが春を言祝ぐ。 だから私は春がとても苦手だ。途轍もなく苦手だ。 春が厳然として立ちはだかるのを呆然として眺めている。いつも。そして新緑の初夏が訪れるまでを、気が狂った…

春ボケ男子大学生

春の麗らかな陽気が煙って困り果てている。 隣に座っているのは華奢な女で、表に出る髪だけを金髪に、内側だけを暗めの茶色に染めていた。器用な美容師だ。この手法をなんというのかは知らない。女はその髪をゆるい縦巻きにして、崩したシニョンに結い上げて…

自意識の/沼に沈んで/シニシズム

別に一句読みたかったわけでもなんでもないのですが。 意識と自意識の隔たりを感じて 仕事以外で人としゃべる機会がめっきり減りました。 かつ、その限られた機会でさえほとんどが好んだ人との会話であり、好まざる会話をもたない場合、ほとんど自分の口から…