毒素感傷文

どうしようもなく感銘を受けてしまう日々のあれこれについて。

放送大学の通信指導(中間考査...のようなもの)を提出する

えーと提出してから気づいたのですがわたくし大きな盲点がございました。

これ、1問でも正解していれば合格なのだそうです・・・。

在学してるんやから知っておけや!という話ですが、仕事があまりにも忙しくてほとんど授業は聴けないほどなので、そもそも必要最低限の情報にしか目を通していないのです。

いや、だからといって1問正解でもいいかといえばそうでもないと思うので(単位を取るためだけに勉強してきたわけではないので)、私の今回の1か月半の学習方法(というかほとんど勉強していない)とその結果をなんとなく開陳すべくブログを書いております。

 

0.前提条件

わたしは現在看護師として就労していますので、看護師国家試験レベルのことは知っています。心理・教育コースに編入学したのは、完全に興味本位・目標なしで大学入学するよりもちょっとだけ目標が欲しかったからです。今回取得した単位に関係することで少し知っていることといえば、小児に関する授業(ピアジェなど発達心理)・生涯発達に関する分野(エリクソン・ハヴィガーストなど)、それから神経科学に関すること(解剖・生理学における神経細胞の構造と機能や記憶・知覚に関する網羅的な内容)でしょうか。あとはまあこの1年と少しで読んだ莫大な本からちょっぴり覚えた知識くらいです。

 

専門学校卒なので、高度専門士だったか専門士だったか忘れましたがそんな感じの学位を持っています。ですから、普通の大学だと既習の単位を利用しますと大学の3年生に編入できます。ちなみに放送大学においては看護学の学位を取得するためだけであれば、1年間在学し31単位を修得するだけでも専門分野の学位はもらえるのですが、私は看護学そのものにそこまで学位のメリットは感じていなかったので、最低2年在学して看護と教養の学位を取得し、教育・心理のコースで認定心理士の資格を取得するためにある程度必要単位を履修したうえで、残りは興味のある経済・経営・哲学分野の単位に集中しようかなあと思っております。

 

1.今回とった授業の内容とその理由、それぞれの特徴

心理学の中でも、わたしの興味は認知心理系です。自分の本来の専門分野としては臨床心理に興味をもつべきなのかもしれませんが、あれはあれでプロの業なので別物だと思っています。苦手分野は行動心理学とか学習心理学ですね。いまいち覚えられません(昔卒論のために全般に学習はしました)ではそれぞれの科目概説へ。

1.発達心理学概論(向田久美子)

認定心理士の必修単位なのでとりました。授業は第一回放送を聴いて(そしてほとんどを聞き逃し)、心が折れたので教科書を通読しただけです。小児から老年にかけての発達における心理学で、小児科の知識はまあまあ活きるなあと思いました。

 

2.教育心理学概論(三宅芳雄・三宅なほみ)

これも必修。この教科だけ授業6回分くらいをご飯作りながら聞きました(つまり真面目に聴いてない)。人がどう賢くなるかの学習システムについて。でも行動心理学とか学習心理学というより、認知心理学に近いです。

教育学は一応専門学校で既習(概論程度ですが)だったのですが、教育史学っぽい側面もあったので新たに学ぶ気持ちで読みました。なお三宅なほみ先生に関してはすでに故人だそうです。優しいお人柄の滲む楽しい授業だったので無念です。

三宅なほみ教授は専門はどちらかといえば認知心理学とのこと。教科書を読んでいても楽しかったです。

 

3.認知心理学高野陽太郎

認定心理士の必修単位にできる。この本だけ教科書めっちゃ分厚いです。授業は聴かなかった・・・ような気がします。

カーネマン&トヴェルスキーの本を何冊か読んだのと、ノーマンの本は読んでいてよかったような気がする。でも今回点数1番低かったです(試験がんばらにゃ)

認知心理に関する全般的な内容を含むので範囲がめっちゃ広い。

 

4.認知神経科学(道又爾、岡田隆

認定心理士選択科目。いずれも現在上智大所属の先生のようです。実験心理学・生理心理学分野。

神経細胞の仕組みとかはたらきは大体学生のころに習っている内容ですが、さらにそれが認知にどう作用するかといったお話にちかい。

ちなみにかのモジャモジャ・・・おっとすみません、お騒がせな脳科学者氏についても昔はこの分野ですぐれた著書を書かれていました。著作を読んだことがありますが当時の神経生理学的には非常に先取的で、現在の基盤になるようなことが書かれていたのを記憶しております。

 

5.比較認知科学(藤田和生)

動物心理学がご専門だそうです。動物と人間の違い、人間と霊長類の違い、または共有部分について。結構今回の教科の中では適当にとってしまったのですが面白かったです。そして適当にとったわりには必修単位に含められるようで助かった。

 

6.危機の心理学(森津太子、星薫)

中高年の心理と迷ってこっちにしました。危機といっても、なんというかエリクソン的な危機ではなくて危険の認知とかに関するものですね。なのでノーマンの名前とかめっちゃ出てきます。わりと行動経済学的な話が出てきます。必修単位かどうかは忘れました。あ入ってました。

7.社会心理学(森津太子)

これだけ教科書がちょっと別物。8冊の本を紹介する形式で書かれています。初回がミルグラムの『服従の心理』でちょっとワクワクしてしまいました。

社会学的というよりは心理学的な読み物としても教科書が楽しかったです。社会心理学ちょっと眉唾すぎんか、とよく思うので存在意義の見直しとしても授業を受けてよかったです。

 

8.ソーシャルシティ(川原康弘 斎藤参郎)

これだけ『産業と社会』コースの授業です。都市・建築の話が好きなのでとりました!消費者経済に対する情報通信技術の参入についての授業です。おもしろいです。

 

2.実際とった点数(1回通読→見直し提出)

1.発達心理学概論(60%→100%)

さすがに小児科の知識だけではこの程度でした(見直し前)

2.教育心理学概論(70%→90%)

好きなので教科書通読するときにもよく読んでいたのでこんな感じ

3.認知心理学(70%→70%)

見直してもわからないって端的にマズイので試験ちゃんと勉強しようと思いました。

4.認知神経科学(40%→90%)

 

基礎は学習したはずなのに通読しただけではさっぱりぽんな感じがひどいです。

あとこの科目だけ、今回受ける中では記述なのでしっかりしなきゃなあという感じがあります・・・多分持ち込みは可能ですけど。

5.比較認知科学(40%→90%)

こっちも専門外で難しかったのですがやり直ししたらちゃんと解けているので試験までに頑張ろうという感じです。

 

6.危機の心理学(40%→90%)

なんで初回こんなに間違ったかというくらいケアレスミスも多かったです。

7.社会心理学(63%→88%)

問題が8問だったのでこうなりました。

 

8.ソーシャルシティ(90%→100%)

 

ちゃんと書き写せているかわからないけどこんな感じ。

 

ちなみに心理統計の授業がまだなのですが、そこに『単位が取れていてもそれは大学において”授業には一応出ていた”程度の意味しかなく、実際に教科書の内容を説明したりできる程度にならなければ実務や研究には使えない』と書かれておりましてな。勿論その通りなのですが、点数はともかくとして(前提ではありますが)きちんとそれぞれの教科の知識を深めていかなければなあと思うのでした。

 

3.1か月半勉強してみて思うこと

正直、仕事しながら勉強するのは普通の社会人だと結構きついなあ、という印象です。私の場合、もともと興味のあった分野で去年1年間にたくさん本を読んで前提知識を身に着けていたというのと、それから門外漢ではなかった(心理は看護の分野にもひじょうによく使われる概念なので)のが大きかったかなと思います。

これがたとえば、わたしが比較的苦手とする数学で大学レベルからはじめよう!なんていうことになったら挫折すること請け合いです。

 

ちなみに私のこの半年の勤務ですが、夜勤がとっても多かったので勉強する時間はほとんどありませんでした。夜勤の前の日は朝から晩までの12時間(休憩時間除く)、ほとんど立って働くような勤務なので、体も頭もヘトヘトになります。他の仕事に就いたことがないのでなんともいえませんが、医療職が激務と呼ばれる所以はそのあたりにあるでしょう。拘束時間中はイレギュラーに常に対応し続けなければならないので、自分のペースでは何もできないといっても過言ではないのです(状況をコントロールすることはできますが)。

 

そんな中で現実逃避もかねて始めた勉強ですが、効果としてはまあ悪くないかな、という感想です。仕事に直接役立つかというと微妙です(なので、仕事関係の勉強も合間にしていました)。

が、下手なビジネス本を読んで自己投資したと思うくらいであればこちらをお勧めします。結構科目をたくさんとったので上半期の学費が10万円くらいしましたが、同じ期間を語学学校にでも通うと思えばまあこの程度でしょうか。

 

というわけで残り2か月弱もせっせと勉強してフル単位を目指します。大学生イェーイ。