毒素感傷文

院生生活とか、読書の感想とかその他とか

600冊読了記/100冊の中からオススメ10選(501-600の中から)

100冊読破、6周目を終えました。前回の記事はいったいいつだったのかと参照したところ、読了日が2019/2/23となっておりました。2年以上かかったのは100冊読破を開始した2016/4以来初めてです(というか年々遅くなっている)。読む本の内容がだんだん高度になってきたのもありますが、大学院に進学したことで「通読・読了」できる本が相対的に減少した、というのがいちばん大きな理由であるように思われます。

自分の分野の専門書等はこの「読破」のカウントには入れないことにしているので(若干定義があいまいだったりしますが...)。

 

と、いうわけで、前回の記事を書いたときにはまだ病棟勤務の学部生だったのが、いまや非常勤の院生になってしまいました。次にこのシリーズの記事を書けるのはいつになることやら、という感じですね。では本編に参りたいと思います。

 

実際に読んだ直後の感想も引用で併記します。たまたまではあるのですが、今回は研究倫理の話がそこここに出てくることになりました。院生っぽい(?)

 社会現象とSNS、『反知性主義

1.反共感論(ポール・ブルーム)

反共感論

反共感論

 

心理学者による道徳的共感の批判とでも称せるでしょうか。「共感」を元手にすると、「共感できないから擁護しなくていい」という結論に安易に至ってしまうので、問題は「共感できない相手」をいかに理解するかという話なのかなと。前回の10冊のうち最後に入っていたトム・ニコルズの『専門知は、もういらないのか』(後述)とある種かぶる部分のある本でした。良いと思います。現代の、SNSで共感をベースに繋がることのメリットとデメリットについてもつまびらかにしていたと思います。

道徳論みたいな話もちらほら出てくるんですが、これに関しては若干の哲学に関する知識がないと批判的には読めないかもしれません。

随分前に自分のTwitterの知り合いがこの本を紹介していて、読みたいと思っていたのでした。この本を知ったとき、読んだとき、そして今、世相も変わりましたし、そして自分の目に入るSNSの様相も随分と変化してきました。

「共感」について、これまではさほど人々の結びつきの強さを感じていなかったのが、反ワクチンや反科学、反知性主義などの局面でよく表れているように感じます。進化心理学スティーブン・ピンカーが『暴力の人類史』で現代に連綿とつながる「共感」の価値を説いたのに対して、この著者はそこに一定の同意をしたうえで「現代の危機」としての共感の功罪を述べます。

現代に生きる人、SNSをして他者と繋がる人、つまり多くの人にお薦めできる本です。

 

2.専門知は、もういらないのか(トム・ニコルズ)

専門知は、もういらないのか

専門知は、もういらないのか

 

人が引用しているのを見てさらに読みたくなった本です(実際に手に取るまでに2年くらい要した気がする)。著者自身はロシア政治の専門家であり、内容としても政策に影響する背景となるような反知性主義についての記述がなされます。専門分野の解説ではなく、専門分野をもつ人々に対して何が起こっているかを説明するものですので、専門分野が直接話に出てくることはありません。

私も医療従事者として諸々思うところがある(反ワクチンやインチキ免疫療法とか)のですが、本書はダニング=クルーガー効果を中心として、実際に高等教育機関や市中で何が起こっているかを解説してくれます。特に高等教育機関については日本にもかなり当てはまるところがあろうと思います(教育の商品化、感情の過剰な礼賛等々)。また、前述の心理的効果により、自分が素人として僅かに見知ったことがその道の専門家と互角に渡り合える知識であると思い込むこと(政治などの社会的なものはさらに顕著)で、さらに自分の意見が尊重されるべきと感情に訴えるという現象は国内でもしばしば見受けられますね。

 

後半からは公共哲学に近い(というかこないだまで『公共哲学』そのもの授業受けていた...)内容で、民主主義の没落とテクノクラシーの台頭(後者が前者を引き起こしたのではなく前者が後者を加速させた)については、今だからこそ読みたい話です(これいつでも言いそう)。

著者は、市民による専門知への攻撃に対して新聞記事を書いた際、さまざまな分野の専門家から「自分たちも同じ目に遭っている」という報告を受け筆をとったとのことでした。なので、内容はトップダウンの政治に関わるものというより市民の科学リテラシーとその低下(の表れ)に重きが置かれています。トップダウン方式の政治支配に抵抗するわりにボトムアップできるような知識の下地がないので、ただただ健全な民主主義が崩壊していくという。あと、専門家内部での知識の検討に関する章は研究不正や検証についても触れられていて、『心理学の七つの大罪』にちょっと近かったかもしれません。良い本でした。100冊の中の10冊のお勧めにいれられると思います。

読了時に細かく書いていたのであまり改めて付け加えることはありませんね...。

本書を読んでいるときには、既に世相はウィルス禍の中にあり、当初は感染症の専門家であっても遭遇したことのない局面にありました。

そして何より、例えば「ウイルス研究の専門家」が「経済学の専門家」でもなければ「資源配分の倫理の専門家」でもなく、「公衆衛生におけるロジスティクスの専門家」でもないという事実について、市井の人ひとりひとりが理解と判断を迫られたと思います。今までにも、たとえばHPVワクチンなどで不勉強なまま専門家に噛みつく非専門家はごまんといたわけですが、「ある専門家の局所的な専門知識が別の面では(別の専門家がいるような領域であるために)未熟である」という事実に向き合わねばなりませんでした。

「誰を信頼してよいかわからない」「専門的判断を参考に振る舞いを決める」「政策判断を批判するまたは納得する」ような態度の決定が、不安と不信をさらに強めたことがよくわかる1年でした(既にもう1年半に及んでいますが)。

 

これも「誰にお薦め」とひとくちに言いづらいものがありますが、学者(研究者)なる存在がどんな事態に直面しているか、何を考えているのか、研究者はサイエンスコミュニケーションをどう捉えているか、などなど「市井と大学(研究機関)」の関係について知りたい方にお薦めできると思います。

 

フィールドワーク1(昆虫編)

3.おいしい昆虫記(佐伯真二郎)

おいしい昆虫記 (Natsume-sha Science)

おいしい昆虫記 (Natsume-sha Science)

  • 作者:佐伯 真二郎
  • 発売日: 2020/09/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

出版がわかった時からずっと楽しみにしていました。数年間フォローしているTwitterアカウントの方が書かれた本です。めっちゃ虫食べます。虫を食べるに至った経緯(というか昆虫食を広めたいと渇望するに至った経緯)から、現在のご活動であるラオスでの農村部の栄養改善プロジェクトまでが書かれています。なぜそんなことになったのか不思議でならなかったのですが(それゆえに買ったのですが)、本書を読んで「なるほど」と思いました。昆虫学が貢献できることは、昆虫そのものに関する学術的内容とその成果に関するものだけでないと。

昆虫、植物、なんにでもいえることかもしれませんが人為的な影響(慣習的な地場産業とか国策とか)を無理に取り除いたり強権的に押し付けるのは先進国の傲りであって協調路線が必要だしその土地その国その人たちに見合ったやり方があるよというのが強調されています。国際協力って難しいんだな、とかいう小並感しかでてきませんでした(すみません)。あとこれは余談なんですが、「セミアイス」って見た目もヤバいしこれなかなか食べられんやろ…とTwitter画像では思っていたんですがカリッと揚げるとナッツのような香ばしさがあるのだとか。いけるかもしれん(?)

ご本人のアカウントは「蟲喰ロトワ」様です。フォローするとめっちゃ虫の画像が流れてきます。そのほかにも生態学系のニュース、注意喚起など結構勉強になるRTが流れてくるので個人的にはとてもありがたいアカウントです。若干RT多いですがニュースソースのような感じで活用させていただいております。

twitter.com

 

4.バッタを倒しにアフリカへ(前野ウルド浩太郎)

熱量がすごい。とにかくすごい。

著者は、蝗害に苦しむモーリタニアに博士課程以降単身で乗り込んだ昆虫研究者です。新書で出ていますから手に取りやすいうえに、書きくちが非常に軽妙です。しかしながら研究者としてぶち当たる壁や言語・文化の壁など折々に異邦人としての要素もあって、緩急はない(ただただジェットコースターのように)くらい畳み掛けてきます。面白いです。おすすめです。

特に似ているなあと思った本はカルロス・マグダレナ『植物たちの救世主』です。彼も実践者でありながら研究をしていますが、この本も研究から実践(蝗害の観測と対処まで)が説明されます。 

と、堅いことを書いてしまいましたが、「目の前にいる大量のバッタは全部わたしのものだ」「バッタが蹂躙されるシーンも喉から手が出るほど見てみたい」「怯えるバッタも愛おしい」などのパワーワードが次々と飛び出す冒険譚です、是非お手にとっていただければ幸いです(新書なので安いですし)

文句なしに推せます。研究者の話なので当然研究のことがメインの話題ですが、生活録に近いものがあるのである種の滞在記としても読めます。

 

フィールドワーク2

5.調査されるという迷惑 フィールドに出る前に読んでおく本(宮本常一 安渓遊地)

これもまた随分前に読もうと思って、冊数制限のため泣く泣く本棚に戻した経緯があった本です...やっと読めました。社会調査というか人類学・民俗学的なところの研究倫理の本でした。物理的なボリュームは薄いですが、内容は非常に厚いです。

都市社会学系で、パークの「ズボンの尻を汚せ」という言葉があるけれども、尻を汚すだけではいかんということですね(そりゃまあ自明ですが)。

自分が最近読んだ医療の研究倫理系のものだと、被災地での調査が特にこれに近いものがありました。心身だけでなく経済的にも社会的にもダメージを負った直後に、直接自分のため(または家族やコミュニティのため)にならない質問に答えなければならないのがどれほどの労力を伴うものか。しかしこれも互恵関係があるとそれはそれで難しいもので、今度は「よくしてくれるからお返しをしなければ」という無理が発生したりするんですよね(医療の場での話です)。この本の中ではどちらかというと、盗品・盗作や研究成果の非還元などの問題が取り上げられていました。

「種をまくことは誰にでもできる。大変なのは草取りと収穫。そして一番難しいのは、耕されて荒れた土をもとに戻すこと。」

これは、著者である安渓氏が調査で関わったある人が漏らした言葉であるそうです。

実はこれを書いている今、当時は行わないであろうと思っていたフィールド調査をすることになる可能性が出てきて、今また手元に借りてきています(そのうち買おう)。参与観察の難しさを事前に知っておいてよかったと思います。

これは、誰にお薦めするのか...と訊かれると難しいのですが、単純に「研究者と民間人の関係」というかたちで読めると思います。自分のフォロワーには研究に興味を持っている(どころか私よりはるかにアカデミアに近い・内部にいる)方が多くおられるので、「研究全般」に興味を持たれている人に対して、本書を通して、「人を対象として研究するとはどういうことか」をお伝えできると思います。

 

6.スナックの言語学: 距離感の調節(中田梓音)

スナックの言語学: 距離感の調節

スナックの言語学: 距離感の調節

 

めちゃ推しの1冊です。ポライトネス(訳が難しいのですが、寛容とか他者への配慮とでも言いましょうか)な関わりと、その前提にあるface threating act(FTA; 恥をかかされる恐れのある振舞い)をスナックのママがいかにかわすか、客とどのような距離感をとることで「常連」になるのかといった話を参与観察ないしインタビューし、それに基づいてなんと著者本人がスナック経営するという実践を博論にまとめられています。言語学の質的研究において、ポライトネスについてなどの研究はあるものの実験的なものにとどまり、継続的に自然なコミュニケーションを追ったものは少ないとのこと。著者の熱意と、フィールドワークにあたって多大なる苦労があったことが偲ばれます。

スナックは物理的・心的に相当な閉鎖空間であり、そんな場所だからこそ寛ぐことのできる人たちがいます。彼らと付かず離れず、常時にこにことしながらある程度の礼節を保ってもてなす技術について、談話分析を行うのは読んでいて非常に楽しかったです。水商売の話術といえばビジネスのハウツー本としてありがちですが、これをシートに落とし込んで振り返りながらインタビューを客と接客者双方に行い、抽出した要素を実験者自身が行なった結果も書き起こす。気の遠くなるような作業であり、またそれによって得られるものこそが質的研究の醍醐味なのだなあと思いました(勿論量的なものを貶す意図はありません)。

コミュニケーションそのものは非常に多岐にわたる分野から研究対象とされており、今回のように談話ともてなしに関する質的なものを哲学・文学から導くものや社会学言語学から示すもの、心理学・神経科学・情報科学から扱うものもあります。そんな中で、場に飛び込んで「今ここ」を記録し実際にやってみる、なかなかいずれの方法でも選べるものではないと思います。記憶に頼ったり計測に頼るものは多いです(勿論談話分析だってレコードはしますが)が、これにより主観的な補正がかかってしまうのを、場の再現によって減らします。扱う内容の面白さもさながら、接客態度の個人差や本人自身の経験を活かしているところを談話分析できるのを著者自身が楽しまれていたであろうことが伺えます。非専門家、または非言語学分野の方にこそお勧めできると思います。

あと、表紙の写真は横浜・野毛ですが、フィールドワークの場所は京都・祇園です。自分は京都在住であることもあり、土地になじみ深かったため、ありありと想像できて楽しかったです。

これも、この説明以上に付け加えるべきことがあまりないのですが...

フィールドワークの面白さがわかり、特に「日常の行動」がどんなふうに営まれているかを再考できる本だと思います。普段研究(特に質的社会調査)に興味を持たれていない方にこそ読んでいただきたい一冊であると思います。

「スナック」がどんな場所なのか、知りたくありませんか?知りたいですよね?読みましょう!(押しつけがましい)

 

 

そのほか

7.心理学の7つの大罪——真の科学であるために私たちがすべきこと(クリス・チェインバーズ)

とても面白かったです。「心理学の」と表題にはありますが、決して心理学のみの問題ではありません(著者が認知心理分野の研究者だから様相に詳しいというだけのこと)。学術分野の人には非常に耳が痛く、また頷ける(または忌避感が出る?)話であろうし、一般の人でも読めると思います。研究手法や、査読の過程の独特の用語や文化は少しわかりづらいですが。

少なくとも査読がどういうものかとか、研究デザインの組み方がどういうものかはふんわりわかるかと思われます。この本は不正の起こりやすさを指摘するものなのですが、不正が『発覚する』というのはある種の健全性の証でもあります(もちろんそこにも問題は山積していて、本書の中にも書かれています)。

S●AP細胞とか反ワクチン論文で散々叩かれたのが一体何かを少し垣間見ることができます。

「科学的妥当性」が一体どのように設定されて、どれくらいかたく信頼できるものなのかを知ることができる本です。「研究」の手続きについての本なので色々ととっつきにくいところもありますが、これは是非「研究をしない人」にこそ読んでほしい本かもしれません。自分自身が研究をする人でなくても、その成果の恩恵(または悲しいことに被害も)を受けるのは恐らく全世界誰しも多かれ少なかれ該当するでしょうから。

 

8.コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか / 珈琲の世界史(旦部幸博)

珈琲の世界史 (講談社現代新書)

珈琲の世界史 (講談社現代新書)

 

すみません。嘘ついて2冊まとめて出してしまいました。(よって実はオススメ11選である...)

新書から出ているだけありますが、読みやすいです。コーヒーがお好きな方に、そして「植物がお好きな方に」お薦めできます。

「コーヒーの科学」感想文より

ずっと積読していたのですが、とうとう読むことができました。

著者はもともと遺伝学・分子生物学を研究されている教授です。コーヒー好きが嵩じて、コーヒーの豆(と言われているもの)の構造、成育地の環境、果ては焙煎のメカニズムから「香り」の仕組み等、コーヒーのふしぎをどんどん暴いて(?)いきます。

自分は普段はチェーン店のコーヒーしか飲まないのですけれど、この本を読みますと久々に純喫茶に行きたくなります...(日本のコーヒー文化も独特のものだそうです)。

 

「珈琲の世界史」感想文より

前作がコーヒーの成分・製法・分布や品種についての話だったのに対して今回は開拓や文化とともに伝播する話です。自分はコーヒーの話でしたら世界史とか文化のほうが好きなので、楽しんで読むことができました。

 

9.誰の健康が優先されるのか――医療資源の倫理学(グレッグ・ボグナー イワオ・ヒロセ)

医療費の高騰が叫ばれる昨今ではありますが、では人ひとりの命は地球より重くてよいのか、かといって金がないからと死を選択するようなことがあっていいのかという表面の議論から抜け出すためによい本だといえると思います。

QALYの計算については自分も以前より知っていたのですが、DALYについては本書でようやく概観を知ることになりました。

キャス・サンスティーン『命の価値』もこれに似た本なのですが向こうはむしろ政策よりで、こちらはあくまで「医療資源」に限った分配を前提としています。とくに倫理と経済の鬩ぎあいについては、「最適な点は存在すると思われるものの反対に遭って落としどころがこうなった」みたいなくだりもたくさんあって、実例に富んでいます。

それから本書の中では、福祉政策によって補われなければならない観点については触れません。すべてが費用便益分析によって算定されてはならないという線引きもまた非常に納得できます。

この感想を書いたときにはまだウィルス禍ははじまっていなかったように思います。今では、医療資源配分の倫理が随分と表立って話題になるようになりましたね。

私は自分自身がこれを専門にしようと思っているので知っていて当然ではあるのですが、「そもそもそういう学問分野があること」をご存じない方も多かったのではないかと思われます(ウィルス禍になって様々な人がこの話題を口にするようになり実感しました)。

ワクチンの配分についての思考実験など、具体的な話題もあります。公衆衛生倫理・資源配分の倫理に興味のある方に、是非お読みいただきたい入門書的な一冊です。

 

10.触楽入門 はじめて世界に触れるときのように(仲谷正史)

触楽入門

触楽入門

 

以前触覚に関する科学の本で読んだのはリンデン『触れることの科学』だったと思うのですが、あちらが神経科学だったのに較べてこちらは工学より(著者ご自身は認知科学の人らしいです)で、認知科学の成果を生活のなかに再現するという試みが色々書かれています。かつて落合陽一氏がろう者のために作った、その場の音を再現して振動と光を出すボール「サウンドハグ」があったと思うんですが、ああいう製作物がたくさんでてきます。触覚で再現される感覚って思ったより遥かに種類が多くて複雑で、かつ他の感覚と密接な繋がりがあるんだなあと面白く読みました。

具体例でいうと、額に振動発生器をつけて視界を再現するのを以前なにかで見たことがあるような気がするのですが、あれはAuxDeco(オー・デコ?)というなかなかふざけた名前らしいです…ふざけた名前なのに機能がすごい(こういうダジャレ的なやつ好きな人、研究界隈多い気がしません?)。

 

というわけで今回はこれで終わりです。

万人にオススメするのか、ニッチなオススメ10選に入れるのかどうかやや悩んだ本もあるのですが、冊数が限界だったので(悲哀)ニッチなオススメでも良書を挙げていけたらと思います。ではごきげんよう