毒素感傷文

院生生活とか、読書の感想とかその他とか

放送大学大学院修士全科生生活Vol.8

こんにちは。M2になって最初の院生生活記事です。

放送大学に関連する記事は月に1度弱くらいのペースで書いている気がするのですが、「生活」タイトルの記事は結局1記事/2か月くらいだったみたいですね。

 

さて、新しく院生になってもいうほどの進捗がなかったのでブログを更新できずにいたのですが、そろそろ書けることが出てきました。

 

1.ここ1-2か月の進捗

助成金採択

前回記事でちょっとだけ書いていたのですが、申請した助成金に通りました。少額ではあるのですが、30万円の研究費をもらえます。何に使おうかな(いや申請時点で一応書いてはいるんですが)。

研究費は「研究費そのもの」というよりは「第三者機関に採択された事実」というのが嬉しいですね。これまでに出したことのある申請書類などについては、院試の計画書くらいのものです。なので、自分が社会的意義や方法論的な部分について言及したものを(まあ採択の難易度はよくわからないとはいえ)誰かに評価されるのは嬉しいことです。

 

②共同研究

色々なことが動き始めました。もっと早く動けよという話ではあるのですが、そこそこに大きなデータを扱う研究となると他の場所の方からの協力が不可欠です。なにより病院データ、特にセンシティブなデータを扱うにあたっては倫理審査も厳しいですし、それなりに妥当な理由が必要です。時間もかかるので、修論に間に合うかどうかもわからず、個人的には危険因子だったので前回のテーマ(暫定での修論テーマ)に安全を確保しておいて腰を据えて取り組みたかったのもあります。腰を据えすぎていたせいで、今頃動いております...。

 

③博士課程について

行きたい研究室の教授に面談していただけることになりました(放送大ではありません)。研究室のカリキュラムにおける相談会があったのでWebで参加してみたのですが、実際には参加者が2名しかおらず、既に事前にちょっとだけお話しできています。

まだどうなるかはわからず、その大学の科目履修生やら研究生、または他大学の研究生といった形で所属する可能性はありなんともいえませんが、そのような準備を進めているところです。

しかしこうやって考えていると、「放送大学修士課程学生」としてブログを書けるのはあと1年もないのですね。感慨深いというか、やや寂しいものがあります。さすがに寂しさを理由にM3をやるつもりはないのでしっかり修論を書きますが...

 

修論の雛型と国内倫理系学会発表の準備

国際誌への投稿やら国際カンファレンスでの発表を指導教員から唆され…もとい、勧められていたのですが、後者に関しては単純に語学の問題があり、前者に関してはちょっとした思惑があって国内学会を考えています。以前学会発表したのは情報学・工学系の学会だったので、もう少し人文系の方法論を取り入れた結果を発表して論文にしようと思っています。

ほんでこれを基にして修論の大枠を作ってしまって、ここからの半年は中身を埋める作業・院試準備等々に充てられたらと思います。M1のときが信じられないような爆速前進をしているような気もしますが、M1のときはいろんな不安やら心身の不調があって全然動けずにいました。やっと前に進んでいるような気がしますが、昨年までむしろ動かなさ過ぎたせいで「無能な自分がこんなに進んで大丈夫か?」みたいな気持ちでいっぱいです(小並感)。

あと今頃になって思い出しましたが、M1のときはまだ学部生で結構な量の単位をとりにいったり、大学院の科目をとったりしていました。そりゃ他のこともできんわけだ。

 

⑤国内倫理系学会への所属

n回目の「まだしてなかったんかい」ですが、ええそうです、まだしていなかったんです。人文系の学会だと時折あることかと思うのですが、学会員からの推薦ないし関連分野の研究業績がないと入れてもらえない学会はしばしばあります。現在の研究室が看護でも倫理でもないためになかなか敷居が高かったのですが、前回の学会発表の内容と現在の自分の状況についてメールで相談しましたら、特に問題なく学会員になれました。

 

 

2.環境の変化

①臨床の非常勤

vol.6にも触れたのですが、年明け前後くらいからデイサービスに転職して、認知症の方をはじめとする高齢者介護の現場に看護師として携わっています。前職(耳鼻科クリニック外来)と較べて体力的な負担は非常に大きくなったと思いますが、元々体を動かすのは嫌いではないですし、何よりクリニックよりはやりがいがあるので気分的に非常に楽です。自分の分野は、臨床と関わる点を持たずに研究をすることのできない分野でもあるので、研究ばかりになって臨床の視点を忘れてしまわないような繋留のひとつとして仕事を楽しんでいます。

 

②非臨床の非常勤(大学助手)

前回ブログ記事のときにはそもそもかけらもなかった話なのですが、3月半ばになんとなくアカデミアの求人サイトを見ていたら看護の大学助手の公募がまだあることに気づいて、なんとなく応募しました。受かってしまいました。いや決して悪いことではないのですが、今まで縁もゆかりもないところへのアカデミアの繋がりは持ったことがなかったので、正直驚いています。実際に週1回大学に出向き、学部生の方の演習補助をしています。楽しいですが、自分の実力で足るかどうかが不安です...勉強せねば......。看護師のくせに「看護学」というものはさほど得意ではなく、むしろ机上の勉強(解剖生理だの社会保障だの)の方が得意なので、演習補助は非常によい勉強の機会になります。

学生さんに色々悪影響があってはいかんのでTwitterではつぶやかないようにしますが、世界的に大変な状況の中看護師になろうとしてくれていることは心から応援していますし、私にできる範囲で惜しみなく知識を供出しようと思っています。まあ、「あんまりその範囲大きくないんじゃない?」って言われると死んでしまうんですが....

常勤の先生方は、教授から助教の先生まで皆さん本当に素晴らしい方々で、日々工夫されているのを見ています。自分自身も学生のときはこんな風に「あいつらどうしたらええんや...」と教員を悩ませていたであろうなと思います(当時はそんなことを気に掛ける心の余裕は1ミリもありませんでしたが)。

自分は本当に私生活から研究室から非常勤先まで、常に人的環境に恵まれています。ええことや。

 

3.診療情報管理士について

更なる進学以外にまだあまり具体的なことを考えられていないのですが、在籍できるとしたら、学際分野のなんらかのプロジェクトに関わる可能性が高いです(むしろそうなってくれ)。

そんなときに提供できる(主張できる)ものが臨床の知識だけ、というのはやや心許ないので、医療情報関連の資格を取得することにしました。色々考えはしたのですが、看護師の場合は1年の専門分野のe-learning受講で受験資格が得られる「診療情報管理士」を検討しています。

馬なのでね、目先の短期的な目標を与えられると頑張れるんですね....。

 

そういえば今学期からは学部の授業も院の授業もとっていないので、ちょっと手持ち無沙汰になるのでした。もちろん院試(または研究生としての研究室所属)の準備などあれこれしなくてはならないことはあるのですが、なんだかんだで「学部の授業的なもの」を続けるのは好きですし、基礎的なことを身に着けるにはもってこいかもしれません。

 

 

 

というわけで、やっと色々書くことができた!と思ったら色々書くことがありすぎました。結構動いていたのですね(他人事かい)。

来月もこんな調子でもそもそと動いていきます。有言実行頑張る...頑張って自分...(?)