毒素感傷文

どうしようもなく感銘を受けてしまう日々のあれこれについて。

放送大学1年目後期と1年目の授業全般について

とっている授業についての個人的なまとめ。授業名の右側に個人的な興味と授業の面白さ、お勧め度に関しての評価をいれています。あと統計はぐうの音もでない状態なのでまだ放置です。面接科目も面白かったのですが、地域や講師による差が大きいと思われるので今回は省きました。

 

1.心理学概論:心理と教育コース導入科目(×)

取り忘れていました。「心理学概論」という名前の授業は専門学生のときに受けているのと、読書やその他実習でほぼ既習の内容しかないので面白くはないです。資格に必要なもののためにとらざるを得ませんでした(楽しめなくて申し訳ない)

 

2.人格心理学:心理と教育コース導入科目(△)

パーソナリティに関する心理学は一元的になりがちなのと、随分古典的なのであまり興味を持てずにいます。臨床心理に進む人にはいいかもしれないなあと思って△。

 

3.心理学研究法:心理と教育コース専門科目(○)

難易度が高くないわりには大事なことが網羅的に書かれているので、研究法に関していくつか読んだ中でも教科書として優れているなあと感じました。

心理学、素朴心理学というか一般に認知されている印象が非常に古典的で、観察法・面接法などやや量的も質を保証する面でも確実性に欠けることが実に残念だったのですが、本書は最近の生理学的指標や統計的手法についても書かれています。

『心理学』という全般的なものをとらえるのに、ある意味『心理学概論』よりもこの授業のほうが適切な気さえします。

 

4.音を追究する:総合科目(△~○)

物理的な音の構成と音の認知・知覚に関する仕組みから、音楽に関する文化や楽器の特性まで「音」という概念を幅広く扱います。いささか幅広くなりすぎている印象は拭えません。音に関して多面的なアプローチをしたい方へ。私は認知心理学的な方面が好きなのでとりました。

 

5.色と形を探究する:総合科目(△~○)

上記同様です。ただ、色と形に関しては文化的要素がさらに強く出ている感じがするので、日本史や世界史が好きな方にもおすすめできるかなあと思います。

 

6.情報社会のユニバーサルデザイン:情報コース専門科目(△~○)

情報通信技術とユーザビリティについての教科書です。いささか生産性度外視な部分も否めませんが、福祉という観点にとどまらずにひろくあまねく教育・産業・都市計画など多岐に渡ってアプローチしているのは放送大学の授業らしい感じがあります(実際に放送大学をとりあげている章もあります)前期でとったソーシャルシティに興味のある方にはおすすめできるかもしれません。△が入っているのは手広くなりすぎてただの読み物感もあるので(すみません)

 

7.産業とデザイン:社会と産業コース専門科目(○)

面白かったです!デザインの進化と文脈が、時代と共に語られ、その広告の手法についても論じられています。この科目はなにより引用・参考文献がどれもこれも興味を惹かれます。

 

8.交通心理学:心理と教育コース専門科目(○)

認知科学産業心理学の融合という感じです。自分の気になる領域と近いからというのもありますが、既にインフラとなっているものに関してリスクマネジメントを加えるのは効率性があって自分は非常に好きです。前期に受けた危機の心理学よりも、交通心理学のほうが『危機(瞬間的判断によるインシデント)』の心理学っぽいです。

 

 

前期の科目についてのおすすめ具合について。

1.発達心理学概論:心理と教育コース導入科目(×)

小児科と精神科の授業の焼き直しだったので楽しめませんでした(すみません)

 

2.教育心理学概論:心理と教育コース導入科目(◎)

前期に書いたブログにもありますがとても面白いです。認知と知覚、発達の観点から学ぶこと全般について説明されています。何より言葉がとても平易です、が、概念はとても高度なものを提示しています。ここを導入に心理学をしはじめたらとても楽しいと思いますし、社会学や教育学に興味のある方にも是非こういう視点はもっていて欲しい。

 

3.認知心理学:心理と教育コース専門科目(○)

認知科学への興味が嵩じて放送大学入ったといっても過言ではないので勿論楽しく受けました。内容も充実しています。認知心理への導入としてはとてもいいと思います

 

4.認知神経科学:心理と教育コース専門科目(△~○)

認知科学やりたい人にはおすすめですし、生理学の基礎を学んでいる人にも特に問題はないでしょうがこれは放送大学の中ではかなりハイレベルな気がします。放送を少し聴きましたが、わかりやすくはなかった。試験もわりと難しい気がします(記述です)。

やりたい人にしかお勧めはできませんが、自分は楽しみました。

 

5.比較認知科学:心理と教育コース専門科目(△~〇)

上に続いて難易度が比較的高い科目だと思います。行動学的心理学ですかね。学習心理学とも近いと思います(教育ではなく「学習」です、心理学における学習という言葉は「まなび」ではなく「習慣の獲得」くらいの意味だと思ってください)。

古典的な手法から最近わかったことまで広く紹介されていて面白いのですが、人にお勧めできるかというとちょっと難しいかもしれません。認知神経科学とあわせて、資格取得もあるしなあと思ってとった科目です(多分難易度は結構高い)。どちらも試験を受けている人がかなり少ないのが印象的でした。

 

6.危機の心理学:心理と教育コース総合科目(○)

社会・認知心理学行動経済学っぽい本です。今期受けている『交通心理学』よりは、もっとソーシャルな意味での『リスク』について論じている本。面白いです。ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』とか好きな方なら楽しく授業を受けられると思います。

 

7.社会心理学(○)

心理学系の有名な本を1冊ずつ紹介しながら、その中の概念や傾向を解説していくスタイル。「教育心理学概論」や「危機の心理学」と同様、わかりやすいのがよいです。

 

8.ソーシャルシティ:心理と教育コース専門科目(◎)

都市計画と情報通信技術の融合科目という感じです。とても面白い。

「情報社会のユニバーサルデザイン」とも関連が深いと思いますが、こちらのほうが経済活性などについても論じられているほか、アクセシビリティが実際の行動に影響を及ぼすかどうかやその測定方法、判定の方法についてまで述べられていてよくまとまっている印象です。たのしい。

 

ちなみに前期にまだ右も左もわからないまま書いたブログがこちら。

streptococcus.hatenablog.com