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毒素感傷文

どうしようもなく感銘を受けてしまう日々のあれこれについて。

100冊読破 2周目(11-20)

1.蘇える変態(星野源) 

蘇える変態

蘇える変態

 

多芸な人やなあと思って気にかけてはいたのですがたまたま本屋に立ち寄ったらあったのでぱらぱらめくっていたらそのまま最後まで読んでしまった。

やっぱり終盤になって出てくる脳動脈瘤の破裂と再発・再手術のくだりが個人的にはいちばんこたえたのですが、それ以外にもこうやって創造的な仕事をしている人間の孤独というか葛藤というか色々垣間見ることができてよかったです。彼の死生観はわりと好きかもしれない。

 

 

2.行為と合理性(ジョン・R・サール)

行為と合理性 (ジャン・ニコ講義セレクション 3)

行為と合理性 (ジャン・ニコ講義セレクション 3)

 

 哲学のジャンルなのか論理学のジャンルなのかちょっとわかりにくいところがあるけれども真面目な本ではあった。結構面白いのが、合理的であるかどうかについてはそれそのものの倫理的観点は問われないというもので、つまり『いい』『悪い』という観点や『善』の定義を取っ払ったとき、AゆえにBであるという考え方は非常にシンプルで納得いくものなのですね。

いつも思っていたことではあるのですが、感情というものは決して合理性のないものではないなあと思わされたのでした。先に読んだ『情念・感情・顔』の続きみたいな本。

 

 

3.真理と実存(J-P.サルトル

真理と実存

真理と実存

 

サルトルいつ読んでもわかりにくいなと思いながら読みました。

とはいえ2冊目なのでまだ何もわからなくてまあ当たり前といえばそうなのかも知れないのですが、実存を扱っているとしていながら現象も入っているような気がする。かといって現象に対する知覚や認知というよりはどちらかというと表象の理解に関することがテーマっぽいなと思ったり思わなかったり。つまり読んだ後もまだよくわからないです。

ドゥルーズでもメルロ=ポンティでもないしなんというかサルトルの位置づけをまだつかみあぐねているような気がします

 

 

4.都市のエージェントはだれなのか(北山恒

都市のエージェントはだれなのか (TOTO建築叢書)

都市のエージェントはだれなのか (TOTO建築叢書)

 

多分この本だったと思うんですけど、後半にシェアハウスをしていながら共有スペースに出てくると他人の生活が見えるみたいな構想があって面白かったです。東京について考えたくて読んだのですが東京についての話は意外と出てこなかった・・・

 

 

5.なめらかな社会とその敵鈴木健

なめらかな社会とその敵

なめらかな社会とその敵

 

政治哲学系の本がぽろぽろ本棚に並んでいたので面白そう!と思って読みました。面白かったです。基本的には数学的な構造の設立についてなのでひじょうに実験的ですし実現可能性があるとしても色々難航しそうな事例ばっかりやったんですけど発想として本当に納得できるものばっかりで、なんにせよイノベーションってハード面とソフト面があるとしたらこれはわりとソフト面についての本でした。

攻殻機動隊とかPSYCO-PASSとか好きな人にめっちゃおすすめしたい。

 

 

 6.スペキュラティヴ・デザイン 問題解決から、問題提起へ。-未来を思索するためにデザインができること(アンソニーダン

スペキュラティヴ・デザイン 問題解決から、問題提起へ。?未来を思索するためにデザインができること

スペキュラティヴ・デザイン 問題解決から、問題提起へ。?未来を思索するためにデザインができること

 

悪い意味でタイトルだなと思って読んだのですが悪い意味で引っかかった内容でした。

私はあまりデザインの風呂敷を広げることが好きではないので本書もそういった意味でなんら実際的でないというか実用的でもないわりに思想として優れておらず悶々とした気持ちを抱えつつ読むことになりました。

 

 

 

 7.ポストモダンの50人-思想家からアーティスト、建築家まで(スチュアート・シム)

ポストモダンの50人 -思想家からアーティスト、建築家まで

ポストモダンの50人 -思想家からアーティスト、建築家まで

 

現代思想に至るに1900年代中盤くらいの思想について触れたかったので読みました。

デリダドゥルーズ&ガタリレム・コールハースウンベルト・エーコフーコー、サイードのあたりを読みたくて読んだのですが他にも惹かれるものは色々ありましたです。学問で区切るというより思想・風潮・時代背景で区切った方が面白いものが得られそう。が、通読するにはちょっとしんどかったです。勿論これを読んで興味をもった人もいたのですが

 

 

8.「聴く」ことの力―臨床哲学試論 

「聴く」ことの力―臨床哲学試論

「聴く」ことの力―臨床哲学試論

 

鷲田清一氏とても好きなので読みました。相変わらず文体としては平易なのですが、言葉にしづらくかゆいところを解消してくれる実に良い本です。

こればかりは、対人援助職におすすめしたい。

 

 

9.一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル(東浩紀

これの前に『なめらかな社会とその敵』を読んでしまったからかどうしても片手落ちに見えてしまった。そもそも自分はそんなにSNSそれそのものを歓迎していないので、こういう観点からのものの見方ってあまり得意ではないんですよね。

けど近代のメディアの在り方から大きく変容したことについて流れはわかりやすく書かれていますし、考え方の一端としては悪くなかったです。何より読みやすいのがいい。

 

 

10.シュルレアリスム、あるいは作動するエニグマ(ジャクリーヌ・シェニウー=ジャンドロン)

シュルレアリスム、あるいは作動するエニグマ

シュルレアリスム、あるいは作動するエニグマ

 

タイトルからして意味がわからなかったのですが内容もさっぱりわかりませんでした。そもそもこれ自体がシュルレアリスムに関する論文集という形式をとっているので余計に難しいのかもしれませんが。

ポストモダンの50人』みたいに、その時代におこったムーブメントを理解するのって難しいのでこういう本を時々流し読みすると大体そこに起こった事件や政治的な転換点と照らし合わせてなんとなく気運を理解することができるようになるんですよね。まあ理解したなんてまだ言えへんのですけど。シュルレアリスムという思想・芸術作品にそんなにたくさん触れたわけではないんですけど、ダリ展にいって面白かったんで読んでみたんです。